STORY 5-1

技能試験の練習法 1 
はじめに

学科試験を受けた野田くんと三輪さん、結果はどうだったのかな?技能試験受験までたどり着けたかな?

技能試験ってどういった試験?

さてお二人とも、学科試験お疲れさまでした。いかがでしたか?
流川さん
⼀応、採点したんですが、62点とギリギリっぽいっす…。
野田さん
私は、84点で大丈夫そうです。
三輪さん
さすが理系⼥⼦。⾃分と違って余裕だよな…。
野田さん
まあ、点数が高くても低くても合格は合格ですよ。もっと胸を張ってください。皆さんの努力がそれぞれ結果を出したんですから。
流川さん
あい。
野田さん
合格してるんだからへこまなくても…聞いてる?
三輪さん
まだ合格発表まで間がありますが、時間がもったいないので、早速技能試験の練習を開始したいと思います。

まず、技能試験はどのような試験か説明しましょう。
流川さん
お願いします(オネガイシマフ)
三輪さん
野田さん
技能試験は単位作業という、実際の電気工事を机上で再現する回路を実際の器具や電線で、時間内に作ることによって行われます。

このようなものですね。
流川さん
これを私たちが作るんですね!
三輪さん
やっとビッグな俺の出番になった!
野田さん
相変わらずの情緒ジェットコースター!
三輪さん
これを単線図、施工条件を読んで、支給された材料と持参した工具を使って作っていくわけです。
流川さん

技能試験の練習の順序

でもいきなり問題と材料を渡されて「作れ」と⾔われても難しいんじゃないですか?
三輪さん
ビッグな俺様に不可能はない!
野田さん
(情緒が上に上がって上がって〜)
三輪さん
そうですね。いきなり問題を見て、ここまで、しかも時間内に作るのはとても難しいと思います。
流川さん
ううう、ビッグな電気工事士になる夢にここでもまた壁が立ちはだかるのか…
野田さん
(急降下〜!)
三輪さん
私も手先はそんなに器用な方じゃないんです。ちゃんと作れるかすごく心配です。
三輪さん
心配しないでください。正しい順序で練習をすれば、皆さんも必ず単位作業を時間内に合格に達するレベルで行うことができるようになりますよ。
流川さん
そうなんですか!
三輪さん
野田さん
まず最初に、
①材料と工具、それぞれの役割と使い方を学びます。
これがわかっていないと単位作業も手探りで、いわば勘で行うことになります。特に一人で練習されている方で、そのあたりがあいまいになっておられる方もいますので注意が必要です。
流川さん
う…いつも大工道具は直感で使ってた…。
野田さん
あ〜説明書を読まないタイプ…。
三輪さん
次に、
②複線化です。
皆さんは、学科試験で複線化をしましたが、覚えていますか?
流川さん
そういえば、流川さんが「技能試験でも出てくるから覚えておくように」って⾔われていましたけど、やっぱり出てくるんですね。
三輪さん
あれが自分は苦手なんすけど、何とかなりませんか。
野田さん
そうですね、毎回やりながら覚えていくことですね。
技能試験の問題は先に与えられた13問の候補問題の中から出題されます。ということは、この13問の候補問題の複線化ができればいいんです。
流川さん
だいぶ的が絞れますね。
三輪さん
でも13はまだまだ多いな〜。
野田さん
ただし共通の要素も多いですので、基本となる形を覚えていけば大丈夫ですよ。

そして次に、いよいよ、
③単位作業の練習です。
これで必要な工具、材料をそろえ実際に作業をしてみます。ただし最初は、時間よりも正確性です。
正確な形でできるか時間がかかってもいいですからやってみます。
流川さん
え、だって時間オーバーしたら、不合格じゃないですか?
三輪さん
大丈夫です、スピードは徐々に上げていくようにします。
例えば候補問題の練習で最初の2問くらいは倍くらいの時間がかかることだってあります。でも次の2問は1.5倍くらい、そして次の2問は時間ギリギリくらいと、徐々にスピードアップするんです。そして10問目くらいから所定の時間より短くなります。
流川さん
なるほど、練習するごとにスピードって上がっていくんだ。
野田さん
そして次が、
④確認です。
出来上がった作品に欠陥がないかを確認します。この確認方法については別で説明しますね。
流川さん
ここで、欠陥があればどうするんですか?
三輪さん
ここで修正する必要はありません。自分の欠陥しやすい場所をしっかり覚えておき、次の練習で気を付けるようにしてください。

なお練習中に欠陥に気づいた場合は修正をしてみてください。これは、本番の試験で欠陥に気づいたときの対処が身に着けられるからです。
流川さん
そして最後ですね。
⑤作品解体です。
出来上がった作品は欠陥がないかを確認した後、次に使う材料などもあるので必ず解体します。その際、残材の処分や清掃も一緒にしましょう。

そしてこの、③単位作業の練習→④確認→⑤作品の解体を13問の候補問題分繰り返します。できればそれぞれ3回ほど繰り返すとよりパーフェクトになるでしょう。
流川さん
13問×3回って39回もやるのか!けっこうハードモード!
野田さん
でも、それだけやれば受かります、よね…?
三輪さん
ポカミスなどしなければ、だいたい大丈夫です。そういったミスについてもあとで説明しますね。
流川さん

怪我に注意して安全に練習しよう!

最後に皆さんに注意です。怪我をしないように安全に練習してください。特に危険なものは何だかわかりますか?
流川さん
うーんと電気ドリルかな?
野田さん
電動⼯具は持ち込み禁⽌だったような〜…。
三輪さん
ナイフですね。ナイフの使い方はまた後で説明しますが、十分に注意してください。

またカッターナイフは、自粛するように試験センターが要請していますが、練習中も同じです。使用しないでください。
流川さん
十分、気を付けます!
三輪さん
野田さん
それと万が一怪我をした時に備えて、タオルや救急箱などを用意しておくと良いでしょう。

怪我が無いよう安全に作業することを第一に心がけてください。
流川さん