STORY 2

3Kって言うけどホント?

電気工事の仕事は、“危険”“汚い”“きつい”、といういわゆる3Kの職場だという人もいます。実際はどうでしょう?野田くん、三輪さんたちに聞いてみましょう。

●電気工事って3Kなの?

そういえば以前、友だちに電気工事士の仕事してるって言ったら「3Kなんだ」って言われたんですよね〜。
その時はよく意味わかってなかったんですけど・・・。
野田さん
「危険(Kiken)」「汚い(Kitanai)」「きつい(Kitsui)」の頭文字なんだっけ?
私も友達に職業言うと、たまーに心配されることがありますね〜。
三輪さん
「危険」「汚い」「きつい」・・・。たしかに、電気工事についてそういうイメージはありますね。
流川さん
ただ、かなり誤解されていたり、イメージだけで言われている部分もあると思うよ・・・。
高坂さん
それでは、電気工事が「危険」なのか、「汚い」仕事なのか、「きつい」ものなのか、実際のところを細かく見ていきましょう。
流川さん

●安全に関して厳しい対策が求められる電気工事業

とはいえ・・・最初はやっぱり、電気工事ってすごく危険な印象を持っていました。
三輪さん
たしかに電気って感電するし、高所での作業も多いし、「危険」っていうイメージあるよな〜。
野田さん
まあね・・・。だからこそ、電気工事業では安全に対して厳しいルールが課せられてるんだよね。
たとえば、高所作業の落下事故を防ぐため作業する高さや場所によって使用すべき作業台の使用や安全具の着用が義務付けられてる。
高坂さん
また感電防止のためのさまざまな対策をしていますね。そのため、感電死傷事故は過去に比べて劇的に減少しています。
流川さん
電気の危険性については、流川さんや高坂さんに何度も釘を刺されてるよね。
三輪さん
すげー怖い映像も見せられたし!事故事例を解説したやつ。あれ見たら本当に気をつけなくちゃって気持ちになるよな・・・。
野田さん
安全教育はもちろんしっかりしないとだからね。現場内にある危険な要素は、個人個人のミスも含めて徹底的に対策をしているんだよ。
高坂さん
さらに、現場で仕事を行う前には、今日行う作業でどのような危険があるか予想し、対策を確認する危険予知活動(KY活動)というものを行っています。
流川さん
あ、予想される危険箇所の指差し呼称をしたりして確認しますね。
三輪さん
危険なイメージはあるかもだけど、安全のためにしていることの方をもっと知ってほしいよな〜。
野田さん

●整理・整頓・清潔・清掃の4Sが必要な現場

あと、電気工事って「汚い」ってイメージを持たれやすいですよね。
野田さん
確かに現場で作業をしていると、埃に削りかす、がらといった廃棄物が出てくるからね・・・。それに天井裏とか、キレイとは言えない場所で作業を行うこともあるし。
高坂さん
たしかにそういう現場多いですけど、私は最初に徹底的に清掃することを教えられました。
三輪さん
そうですね、現場での清掃は重要ですね。さらに、工具や材料の整理・整頓も効率的な作業を行ううえで重要になりますね。
流川さん
また、コロナウイルスなど、感染症予防対策にもうちは力を入れているよ。消毒やマスク着用など必要なことを適時行ってる。もちろんこれはほかの業種でもやってることだろうけれど。
高坂さん
作業中に仕事を止めて一斉清掃とかもよくする!
野田さん
改修工事とかのときは、周囲が汚れないように養生もしっかり行って、作業後の清掃もしっかりするよね。
三輪さん
作業中に埃やゴミが発生することはあっても、どうやって現場を清潔で作業しやすい環境を作っていくか、考えながら仕事をしているんですよね。これらを整理・整頓・清潔・清掃の頭文字のSを取って4Sと呼んで実践しているんです。
流川さん

●施工の労力を軽減する最新工具と技術力

仕事がきついかと言われると、もちろん体力を使う作業もあるけれど、そこまで大変というわけでもない気はする!
野田さん
うんうん、女性の私でも十分できてると思う。工具も上手に使えば、いろいろな作業ができるし。
三輪さん
最近は少ない力で効率的に作業できる様々な工具が開発されているね。
高坂さん
あとベテランの工事士の方と一緒に仕事をすると、たくさんの工具や力を使わなくても済むコツとか、技術だけで作業しているのを見れるから、よく勉強させてもらってます!
野田さん
ここが電気工事の奥の深いところですね。いろいろな工具で効率的に仕事をしたり、あるいは技術力で上手に対応したりといろいろ工夫してやっています。
ただきついだけの仕事ではないんですね。
流川さん