STORY 5-5

技能試験の練習法 5 
コラム:技能試験で使う工具の選び方

練習が進んだ二人に高坂さんが第一種電気工事士技能試験の受ける際の工具の選び方をレクチャーするよ。

圧着工具はどんなのがいいの?

たぶん第二種でも話題になったと思うけど…柄の短い圧着工具が良いのか、長いのが良いのか。君たちはどう思う?
高坂さん
流川さんには、握力が弱い人は柄が長い方と言われました。
三輪さん
握力があって、かさばる工具を避けたい人は柄が短いものでもいいって!
野田さん
まあ、確かにそうだね。特に第一種電気工事士技能試験の終端接続って、中スリーブとかも多くて、けっこう握力いるんだよ。第二種の技能試験の時に短いので大丈夫だった人も、きつかったら長い柄のものに変える検討をしてもいいかもね…。
高坂さん
自分は短いの使ってたけど、長いのも使って比べてみようかな。
野田さん
私は最初から長いものを使っていたので、このままいきたいと思います。
三輪さん
まあ、圧着工具で時間短縮できるんだったら、比べて考えるのは良いと思うよ。
高坂さん

スケールが良いの?定規が良いの?

布でできたスケールって第一種ではどうですか?
三輪さん
うーんと、使えなくはないと思うよ。
高坂さん
でも金属製のスケールの方がいいような気が…。
三輪さん
まあね、布スケールの場合は机に置くか、両側をしっかり持つかしなければならないけど、金属製のスケールは片手で計測できる。それだけで作業速度があがるよね。

それに折りたたんだりせずに、自動的に巻き取るから収納も一発ですむ。

スケールでストッパがついているものなら、ある程度の長さで固定ができるし…。現場で使っているスケールと全く同じ機能になるね。
高坂さん
そうなるとスケールの方がいいのかな。
野田さん
私は布スケールだけど、金属製スケールに変えようかな〜。
三輪さん
まあ、2m程度の短いものならそこまでかさばらないしね。あるんだったら持っていった方がいいよ。
高坂さん

ケーブルストリッパーはどんなものが良いの?

そういえば先輩!前の試験で借りたケーブルストリッパー、今回も持っていこうと思うんですけど!
野田さん
あ、また借りようとしてる。
三輪さん
え?また貸すの?いや、必要なら貸すけどさ。
…だけどこれで本当にいいの?
高坂さん
何か問題あるんですか?
野田さん
1.6mmm用と2.0mm用と2種類持っていかないといけないよ。かさばらない?
高坂さん
…え?
野田さん
それに…前にも少し言ったけれど、問題によってはVVFが全くでない問題がある。そういう問題に当たった場合、せっかくかさばるものを持っていったとしても、使わないこともありうるよね。
高坂さん
じゃあ、せっかく借りて頑張って持っていったケーブルストリッパーが、無駄になる…!?
野田さん
えっじゃあ1.6mm、2.0mm両方に対応したケーブルストリッパーの方がいいんですか?
三輪さん
最終的には受験者の君たちの判断だけど、どちらにも対応しやすいと考えるとかさばらない両方に対応したケーブルストリッパーの方が良いかもね…。
高坂さん
それに、このケーブルストリッパーは試験に特化しているから、先端部分でランプレセプタクルに接続する輪づくりもできる。そういうことも含めて考えるといいと思うよ。
高坂さん
じゃあ、私はかさばらない両方使えるケーブルストリッパーを持っていきます。
三輪さん
自分は借りるだけ借りておいて、試験ではかさばらないものにしよう!
野田さん
どっちにしても貸すの…!?
高坂さん
大胆だね〜。
三輪さん