STORY 4-5

学科試験の勉強法 5 
コラム:筆記試験で出題される工具

ここでは、第一種学科試験で出題される工具を紹介します!

うわ!何このアミアミ?
野田さん
始めて見ますけど、なんですか?
三輪さん
これはケーブルグリップと言って、幹線など太いケーブルの通線に使われるものなんだ。この網の中にケーブルを入れて通線作業などに使うんだよ。
高坂さん
このアミアミでですか?
野田さん
そう。この網がグリップ力があってしっかりとケーブルをホールドしてくれる。そして引っ張っているうちにケーブルがねじれないようにこんな感じのより戻しをつけるんだよ。
高坂さん
こういう写真も第一種電気工事士学科試験で出てくるよね。
高坂さん
なんか魚を捕るものなのかなと思いましたけど。
野田さん
魚は取れそうにないな〜。
三輪さん
これは、油圧式圧着工具だね。
高坂さん
裸圧着端子や裸圧着スリーブの接続に使われるんだ。

ヘッド部分が裸圧着端子や裸圧着スリーブのサイズに合わせた接続部を回転して選択できるようになっているよ。
高坂さん
それに合わせて圧着用の駒を選んで装着して圧着接続を行うんだ。
高坂さん
なんかごつい圧着工具ですね。
野田さん
その武骨さが電気工事士っぽいよね。盤への電線接続のときなど多用されるし、第一種電工学科試験でも出題されるよ。
高坂さん
あと、こんなものもある。
高坂さん
あ!これなんか見たことある!
三輪さん
自分もどこかで見た記憶が…、えーとなんだっけ?
野田さん
第二種電気工事士の学科試験でも少しだけ出てくる「張線器」だね。架空配線に使われるものだよ。第一種電気工事士の試験にも出てくる。
高坂さん
次は、これなんだけど覚えてる?
高坂さん
ケーブルカッターです。
三輪さん
…です!
野田さん
…。まあ、二人とも、わかってるみたいだから大丈夫だと思うけど、この工具もときどき第一種電気工事士学科試験で出題される。第一種でしか出題されない工具もあるけれど、第二種電気工事士で出題されていた工具がまた出題されることもあるし、しっかり覚えておくといいよ。
高坂さん
何か、第二種電気工事士学科試験で見るケーブルカッターより大きい感じがしますけど。
野田さん
ケーブルカッターはいろいろな大きさがあるんだよ。柄の長い方がてこの原理でより大きな力が働くんで太い電線を切りやすい。と言っても手で切るときはすごく力がいるよ。
それで、例えば「オート ギアシフト機構」を使ってハンドル荷重が約1/2になるケーブルカッターも開発されているよ。
高坂さん
これだったら、私でも使えそうですね。
三輪さん
へえ、いろいろな工夫があるんだな〜。
野田さん
こういった試験に出てくる工具についても、種類や使い方などいろいろ知っておくと実際の問題を見ても、見慣れている工具としてより覚えやすくなるんじゃないかな。
高坂さん