STORY 1

第二種電気工事士を取ったら

申請して新しい第二種電気工事士の免状をもらえた2人。早速、会社でみんなに見てもらっています。

これからが本番の電気工事士

やった!免状がついに到着したー!
野田さん
私のところにもです!これで、晴れて電気工事士としての仕事ができますね。
三輪さん
皆さんよかったですね!
流川さん
あの…盛り上がっているところ悪いんだけど野田くん。貸してた工具、どうなってるの?
高坂さん
あ!高坂先輩!先輩の工具のおかげで技能試験突破できました!あとでお土産付きで返そうと思ってたんです!
野田さん
お、お土産なんていいよ…さっさと返してくれればさ。
高坂さん
お、ちょうどいいところに。第一種電気工事をつい最近取得した高坂くん、先輩としてアドバイスしてくれませんか。
流川さん
え!?アドバイスって…何ですか?
高坂さん
先輩は第二種電気工事士取ったらすぐに電気工事の仕事をできたんですか?
三輪さん
まさか…。そんなに簡単に仕事は覚えられないよ。
高坂さん
彼は、すでに学生時代に第二種電気工事士を取得。第一種電気工事士にも試験の方は合格していたんですよ。
流川さん
え!めちゃくちゃすごいじゃないですか!
三輪さん
野田さん
いや、君たちとそんなに変わらないよ。
高坂さん
彼は呑み込みが早くて、すぐに仕事を覚えましたね。たとえば、どんなところに苦労しましたか?
流川さん
まだ、入りたての頃はわからないことをなかなか聞けなくて。それが原因で怒られたこともあったよ。資格があってもわからなくちゃ仕事のしようもないし…。
高坂さん
資格を取っても、電気工事って覚えることがたくさんあるんですね。
野田さん

現場で覚える電気工事という仕事

どうやって仕事を覚えたんですか?
三輪さん
図面を見て、自分の指示された作業がどこなのか、いつも確認して覚えたよ。言われたことをただやるだけだと、なかなか覚えないしね。
高坂さん
そういえば、先輩は「図面を読めるように」っていつも言ってますけど、やはりそこが大切なんですね。
野田さん
第二種電気工事士の技能試験では、単位作業向けの簡単な配線図ですからね。実際の建物の配線は、建物についてもきちんと理解しておかないといけないですから、かなり大変かもしれませんね。
流川さん
確かに建物の知識がないと工事はできませんね。
三輪さん
木造(建築)は、そこまで難しくないだろうけど、「打ち込み(鉄筋コンクリート造建築)」は結構経験と知識がいるからね。それに「電気屋」だけが仕事してるんじゃないから、他業種との「絡み」も気にしないといけない。
高坂さん
「打ち込み」「電気屋」「絡み」…なんかプロっぽい…!
野田さん
ああ、現場で使う用語も覚えないとね。
高坂さん
現場でそういった「現場用語」で自在にコミュニケーションできるようになると、プロらしいと周りからも評価されますね。
流川さん
ううう、資格だけではプロと認められないんですね…。
野田さん
(またいつもの発作が出た〜)
三輪さん
資格はプロになる第一歩ですから、そんなに悲観しなくてよいですよ。それだけ、現場で覚えることが多いということなんですね。
流川さん
ほかに現場で役立つことってありますか?
三輪さん
君たちも自家用(電気工作物)をやるだろうから、「認定電気工事従事者」は取っておいた方がいい。
高坂さん
認定電気工事従事者?
三輪さん
野田さん

取っておきたい「認定電気工事従事者」

第二種電気工事士だけでは、自家用電気工作物の工事ができませんから。認定電気工事従事者を取っておけば、自家用電気工作物の低圧部分(電線路を除く)の工事ができるんですよ。
流川さん
へ〜、どうやって取れるんですか?
野田さん
ああ、簡単だよ。講習会を受けるだけでいい。
高坂さん
ていうことは、試験勉強をしなくて済む!
野田さん
だったら楽だね〜。
三輪さん
あと、この間試験受けたばかりで覚えているうちに、第一種電気工事士の試験も受けたほうがいいよ。3年経つと忘れてしまうこともあるからね。
高坂さん
え!?もう次の試験?
野田さん
私もそう考えていたんです。今覚えているうちに受けておきたいなって。
三輪さん
そうしたら、そのへんの話もまたしましょうか。
流川さん
そしたら、まだ工具使いますね!先輩!しばらくお借りします!(駆け出す)
野田さん
え…えっちょちょっちょ、まって、まてよ…!
高坂さん
(この二人、大丈夫ですかね…)
流川さん
(この二人、大丈夫かな〜?)
三輪さん