• 電気工事士になるために

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電気工事士になるために

先回は電気工事士とは何かを新人の野田くん、三輪さんが教えてもらいました。今回は未資格者の二人が電気工事士の資格を取得するまで、どんなことができるかを教えてもらいます。

資格がなくてもできる電気工事ってあるの?

電気工事士の重要性ってなんとなくわかったんですけど、どうやったらなれるんですか?資格もまだ持ってないし…
三輪さん
ガッツと根性があればなんとかなれるよ!
野田さん
確かにガッツと根性がある人には、電気工事士はピッタリな仕事だと思いますよ。
流川さん
ヨッシャ!
野田さん
他にも必要なものありそうだけどな~
三輪さん
皆さんは電気工事士の資格がないですよね。でもそういった皆さんにできる電気工事の仕事もあるんです。資格が取れるまでは、そういった仕事が中心になると思います。
流川さん
え!そんな仕事があるんですか?
三輪さん
野田さん
一つは「軽微な工事」というものです。
例えば、地中に電線を配線するための管を設置する、また電柱などを設置する工事は「軽微な工事」になって、皆さんでもできます。また、インターホンなどの電圧が低い配線等もそうですね。
流川さん
へえ、電気工事士の資格がいらないんですね。
三輪さん
ほかにも「軽微な作業」というのもあります。これは電気工事士でなければできない作業が決まっているのですが、それ以外の作業、また電気工事士の作業を補助するものになります。
流川さん
「軽微な工事」…「軽微な作業」…
うおーなんか頭が混乱してきた…。
野田さん
ははは、ちょっと難しかったですね。今のところ皆さんは、電気工事士の先輩のそばで補助する作業、我々の業界では「手元作業」などと言いますが、それをすることが主な仕事になると思いますよ。
流川さん
補助する作業か、でも早く本格的な電気工事をカッコよくやってみたいな…
野田さん

現場でも学べる電気工事

資格がないと、「軽微な工事」とか補助作業とか、そういった仕事しかできないんですよね。
三輪さん
資格がないとできることが限られますけれど、電気工事士の仕事を覚える機会でもあるんですよ。一つは、プロの仕事の仕方を直接見ることができるんです。これってまたとない機会だと思いますよ。
流川さん
たしかに、今までプロの電気工事士さんの仕事をまじかで見たことはありませんでした。
三輪さん
それに、一緒に仕事をしていると、仕事の手順や流れ、また現場で飛び交う用語などにも、徐々にわかるようになっていくと思いますよ。
流川さん
でも、わからないことが多いから、大丈夫かな…。
野田さん
ガッツと根性は?
三輪さん
まあ、最初は不安になることもあると思います。でも、皆さんきちんと教えてくれますよ。皆さんの方も遠慮したり、恥ずかしがったり、怖がったりしないで、わからないことは何でも聞いてみてください。
流川さん
ほかにどんなことをしたらよいですか?
三輪さん
多分ですけれど、仕事に行く前に準備をすることなども皆さんの仕事になると思います。倉庫に行って、材料や工具を作業車に積み込むときに、それらの名称をできるだけ覚えるようにしてみてください。
流川さん
よっしゃー!どんどんいろんなことを覚えるぞ!
野田さん
(復活はやいな~)
三輪さん
それと現場では、先輩たちは図面を見ながら作業をしていると思います。この図面を皆さんも見て、今どの部分で作業を行っているか理解するようになると、次の仕事も予想でき仕事が徐々に楽しくなってきますよ。
流川さん
図面を読めるようになるには時間がかかりますか?
三輪さん
全部を理解するのは時間がかかると思いますが、自分の仕事をしている範囲であれば、何度も目を通して、自分の仕事と比較していくうちに理解できるようになっていきます。あともう一つメリットがあるんです。
流川さん
メリット?
三輪さん
野田さん

電気工事士の試験にも役立つ

皆さんの電気工事士の試験勉強にもなるんです。あとで紹介しますが、電気工事士にも「配線図」という問題がありますから、実践で学んでいくと、試験の際にも役立つんです。
流川さん
試験勉強にもなるのか!
野田さん
ほかにも、材料や工具に関する問題も出ますので、その名称や用途を実際に見ながら覚えることができますね。
流川さん
ていうことは、試験勉強をしなくて済む!
野田さん
だったら楽だね!
三輪さん
もちろん、電気工事士の資格は勉強しなくても取れるような甘いものではありませんよ。では次は、皆さんが最初に取得してほしい「第二種電気工事士」の資格の取り方を見ていきましょう。
流川さん